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2024年10月

ふるえ・パーキンソン病外来を開設

手足のふるえで困っていませんか?

このような症状がある場合、本態性振戦やパーキンソン病かもしれません。

まずは当院にご相談ください。

お問い合わせ

TEL 0574-66-1580

ふるえ・パーキンソン病外来

【診療時間】月・水・土曜日:9:00~12:00
(日・祝 年末年始除く)

【予約受付時間】8:30~17:00(日・祝 年末年始除く)

本態性振戦ほんたいせいしんせんとは

手や頭のふるえ(振戦)があり、
書字などの動作時にふるえを生じる。

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パーキンソン病とは

じっとしている時の手足のふるえや
動きの悪さ、歩きづらさなどが生じる。

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医師のコメント

中坪大輔医師の写真

機能神経外科 部長

ふるえ・パーキンソン病センター センター長

中坪大輔

DAISUKE Nakatsubo

脳神経外科専門医取得後、約20年間、パーキンソン病や本態性振戦、ジストニアといった不随意運動の外科治療に従事してきました。
これらの疾患は、命を直接奪う病気ではないかもしれませんが、これまでの仕事ができなくなる、自分の身の回りのことができなくなるなど、患者さんの生活・人生を大きく変えてしまう病気です。内服薬が基本となりますが、適切なタイミングで外科治療を組み合わせることで、生活の質を維持したり、仕事を続けることができたりします。
これまで診断のついていない方、薬を飲んでいるけど良くならない方、またDBSなど外科治療を受けたけど、一向に良くならない方など、諦めずにご相談下さい。当院では、ふるえやパーキンソン病のワンストップサービスを提供します。

いつ病院にいくべきか

日常生活
書字や食事などに支障があれば
社会生活
会議やスピーチなどに支障があれば
職業
理髪師や美容師、溶接工、職人など手を使う職業、経営者や会社員など
PCを多く使う職業で仕事に支障があれば

外科治療をいつ考えるか

症状はあるけど
薬が全然変わらない

仕事や家事に
支障が出てきた

薬の効きが
悪くなってきた

ふるえが
全然良くならない

これ以上薬を
増やせないと言われた

外科治療は
無理と言われている

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FUS治療の説明画像

「頭を切らない」ふるえ治療

岐阜県内初!東海3県では2施設目!

FUS

集束超音波治療開始

FUSとは、本態性振戦やパーキンソン病による手足のふるえでお困りの方を対象とする治療です。
頭蓋骨を透過する超音波を多方向から1点集中照射し、ふるえの原因となる脳内の部位を熱凝固することで、ふるえを改善させる治療です。
頭を切らずに治療することができ、身体への負担も少なく低侵襲な治療です。
本態性振戦やパーキンソン病と診断された方で、薬物療法の効果の低い方が対象となります。

FUS(集束超音波治療)の特徴

治療の流れ

FUS治療を動画でご紹介します。

  1. Step 1

    外来での検査・プランニング

    CTで頭蓋骨の形状や厚さ、密度などを検査。MRIや採血も行い、治療の可否の判断を医師がおこないます。

  2. Step 2

    治療直前

    超音波の有効な照射のため、髪の毛をすべて剃ります。治療の際に頭が動かないようフレームを装着します。ピンで固定するため局所麻酔で痛みをやわらげます。

  3. Step 3

    治療開始

    意識が覚醒した状態で、MRIの中に入り治療を開始します。気分が悪くなったり、違和感がある場合はボタンで知らせることができます。

  4. Step 4

    治療中

    症状の改善と副作用の有無を確認しながら、超音波の出力を段階的に増やしていきます。MRIでリアルタイムに確認しながら治療をおこないます。

  5. Step 5

    終了

    治療終了後、症状を確認します。
    治療翌日に再度MRIを撮像し、症状も問題なければ、退院となります。外来にて経過観察となります。

写真・動画:インサイテック社提供

よくあるご質問

治療費・保険・入院期間について

治療費に保険は適用されますか?
この治療は公的医療保険が適用され、高額療養費制度の対象となっています。また条件を満たすパーキンソン病の患者さんは、難病医療費助成制度の対象となります。
入院期間や費用はどのくらいかかりますか?
入院期間は3〜4日間です。費用については保険適用となり、3割負担で40万円前後です(高額療養費制度を利用すると自己負担が軽減されます)。

治療について

超音波を照射されている時、熱さや痛みを感じますか?
一時的に熱さや痛みを感じる場合があります。患者さんは手に持ったボタンを押すことで、いつでも超音波の照射を止めることができます。
超音波が脳のほかの部分に影響を与えることは無いのですか?
治療では約1000本の超音波を一点に集中させますが、それぞれの超音波は弱いものなので脳の他の部分に影響を与えることはほぼありません。
治療は何回受けますか?
入院と施術は1回で終わります。
合併症や、副作用などはありますか?
治療中生じる恐れがあるのは、頭痛、めまい、吐き気が代表的なものです。術後に生じるものとして、ふらつき、舌のしびれなどが頻度としては多いですが、ほぼ一過性です。
ふるえの軽減はいつ頃から実感できますか?
治療中に徐々に軽減してきます。
MRIで凝固巣を確認しながら、十分な効果が得られた時点で終了とします。

メディアに掲載されています

【2024年10月5日(土)岐阜新聞掲載】

【2024年12月3日(火)読売新聞掲載】

お問い合わせ

治療のことなど、お気軽にお問い合わせください。

TEL 0574-66-1580

ふるえ・パーキンソン病外来

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保険適用について

保険適用の対象

薬物療法で十分に効果が得られない本態性振戦及びパーキンソン病の方の、振戦症状の緩和を目的とする治療。
薬物療法で十分に効果が得られないパーキンソン病であって、脳深部刺激術が不適応の方で、運動症状の緩和を目的とする治療。

治療費の目安

1〜3割の自己負担:15~50万円程度

高額療養費制度を利用した場合、自己負担を軽減することができます。詳しくはご加入の健康保険組合、国民健康保険などの窓口にお問い合わせください。

治療費

高額療養費制度利用時自己負担の目安
70歳未満 70歳以上
標準所得 10〜42万円 現役所得 10〜42万円
一般所得 入院 外来
6万円 2万円
低所得 4〜6万円 低所得 2〜3万円 1万円

※入院・外来別に適応
※上記治療費は、あくまでも目安となります。詳しくは厚生労働省のホームページをご参照ください。
〈厚生労働省高額療養費制度について〉(外部サイト)

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本態性振戦とは

ふるえは医学的には振戦と呼ばれ、身体の一部が自分の意志とは関係なく規則的に動いてしまう状態を指します。本態性とは「原因がはっきりとしない」という意味の医学用語です。
聞き慣れない病名かもしれませんが、「本態性振戦」は40歳以上の4%、65 歳以上の5~14% の人に認められるとの報告もあります。
本態性振戦の治療は薬物療法から始め、十分な効果が得られなかったら、手術療法なども考慮します。合併症や副作用なども考慮して治療法を選択していきます。

パーキンソン病とは

中脳の黒質という場所にある、ドパミン神経細胞が減少し、作られるドパミンが減ることで、体の動きをスムーズに制御することが難しくなる原因不明の神経の病気です。パーキンソン病の主な運動症状は、ふるえ(振戦)、動作緩慢、筋強剛、姿勢保持障害です。ふるえは安静時の振戦が特徴で、座って膝の上に手を置いているときなどに起きます。
患者さんの数は日本国内で約16 万人、1000 人に1 人~ 1.5 人と言われていますが、高齢者に多く、60 歳以上では100 人に約1 人との報告もあります。
パーキンソン病の治療は薬物療法が基本ですが、薬物療法で十分な効果が得られない場合には、手術療法が検討されます。合併症や副作用なども考慮して治療法を選択します。